浦和レッズが、今夏の新戦力としてオファーしていた、フランス1部マルセイユの日本代表DF酒井宏樹(31)について、獲得が決定的となったことが24日、分かった。

昨年から獲得に向けて動向を注視し、今年に入り、正式オファー。国内外の複数クラブによる争奪戦を制したようだ。欧州の主要1部リーグで活躍する現役バリバリの日本代表が、注目の日本復帰を果たす。

24日、酒井はマルセイユ退団を自身のインスタグラムで表明した。在籍した5年間の日々に感謝すると同時に「僕はヨーロッパを離れ、マルセイユでの夢に終止符を打つことを決めました。マルセイユに来たときに、ここが僕の最後のヨーロッパのクラブになると決めていましたし、今でもその考えは変わっていません」と、日本でのプレーを示唆した。

日本代表で右サイドバック(SB)の地位を不動のものとし、東京五輪日本代表にも、オーバーエージ(OA)枠で選出された。

左右のSB以外に、センターバックやウイングバックの経験もあり、4バックと3バックの併用を見据えるロドリゲス監督率いる浦和にとって、これ以上ない戦力が加わる。

酒井にとって柏レイソルに在籍していた12年以来、9年ぶりのJリーグ復帰。円熟味を増す男が、埼玉のピッチで躍動する。

◆酒井宏樹(さかい・ひろき) 1990年(平2)4月12日、千葉・柏市生まれ。柏の下部組織で育ち、高3の08年に2種登録。翌年トップ昇格。同年6月から5カ月間はブラジルへ留学。11年にJ1初優勝に貢献し、ベストヤングプレーヤー賞(新人賞)を受賞。12年7月にドイツ1部のハノーバーに移籍し、16年6月にマルセイユへ移籍。日本代表として14年ブラジル、18年ロシアと2大会連続でW杯を経験。国際Aマッチ通算64試合1得点。183センチ、70キロ。