北海道コンサドーレ札幌はサガン鳥栖と0-0のスコアレスドローに終わり、今季初の連勝はならなかった。今季12得点のエースFWアンデルソン・ロペス(27)が22日前節清水戦(2○0)で左足首を負傷し欠場。FW小柏剛(22)が両チーム最多3本のシュートを放ったが決めきれず、リーグ最少7失点の堅守を誇る相手から得点を奪えなかった。

   ◇   ◇   ◇

札幌はリーグ最少失点の堅守を誇る鳥栖を崩しきれなかった。連係でゴール前まで迫るも、こじ開けられない。今季計7失点で、複数失点のない相手に、最後まで得点を奪えなかった。前半はシャドー(1・5列目)、後半は最前線に入ってプレーした小柏は「すごくもったいないゲーム。僕がしっかり前半決めていれば楽に勝てるゲームだった」と話した。

ルーキーが悔しがった好機は前半、2度訪れた。開始4分、ペナルティーエリア手前からファーストシュートを放ったが、相手GK朴にキャッチされた。同21分はフリーで抜け出し、飛び出したGKとの1対1。ループで狙ったが決めきれなかった。両手で頭を抱えたペトロビッチ監督(63)も思わず「決まれば前向きな結果になったかもしれないが」と振り返った。

チームの点取り屋の不在を全員でカバーしようとした。今季全試合先発で12得点を挙げ、リーグ得点ランキングで首位に立つFWロペスが前節清水戦の左足首負傷で欠場した。後半13分、FW菅の右足シュートはゴールネットを揺らしたが、VARの結果、その手前のパスがオフサイドと判定されて3分後に取り消された場面もあった。エースに代わって決めきる選手が出現すれば、結果は違った。

指揮官は「我々の方が得点チャンスがあった。そういう意味で0-0に満足はしていないが、上位にいるチームに出来たことは前向きに捉えていい」と悲観はしなかった。リーグ戦7試合連続負けなしとなった3位チームから勝ち点1だが、上位浮上を狙うなら、ホームで勝ち点3を手にしたかった。【保坂果那】

▽MF宮沢 (DF陣として2試合連続無失点に貢献)自分たちがゲームコントロール出来ていた。集中して90分守れた