J1清水エスパルスは、FC東京と横浜F・マリノスと対戦して1勝1敗だった。

東京戦は会心の試合運びで、今季リーグ戦ホーム初勝利を挙げた。10戦ぶりの白星。ついに長いトンネルを抜けた。ロティーナ監督(63)も「基本的に全てがうまくいった。エラーを起こさず、最後まで良い守備ができた。CKから2点奪えたことも大きい」と満足げに振り返った。

セットプレーで勝利を引き寄せた。1-0の前半ロスタイム、左CKをDFヴァウド(29)が頭で合わせて追加点。指揮官から「空中戦に強い」と評価される、ブラジル人助っ人の今季初ゴールで突き放した。ヴァウドは「毎試合セットプレーは、平さん(平岡宏章コーチ)、篠さん(篠田善之コーチ)が担当となって準備してきた。チームに貢献できてうれしい」と白い歯を見せた。

昨季もセットプレーは大きな得点源だった。チームには、質の高いボールを送り込むキッカーが複数そろう。指揮官も「セットプレーは、試合を分ける重要な要素の1つ」と話す。手堅い試合運びから勝機を見いだすスタイルだけに、CKやFKからの得点がさらに増えてくれば、おのずと勝ち点はついてくるはずだ。【古地真隆】

▽東京戦得点経過 前半14分(清水)チアゴ・サンタナ 前半ロスタイム(清水)ヴァウド 後半4分(清水)片山瑛一

▽横浜戦得点経過 前半4分(横浜)エウベル 前半41分(清水)チアゴ・サンタナ 後半44分(横浜)レオ・セアラ