ガンバ大阪のFW宇佐美貴史(29)は19日、今月下旬からウズベキスタンで集中開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグに向けてオンラインで取材に応じた。この日は雨の中、大阪・吹田市内で調整した。

4年ぶりに出場するG大阪。今回、優勝候補の一角である全北(韓国)、タンピネス(シンガポール)、チェンライ(タイ)と同じ1次リーグH組に入った。

「久しぶりだし、チームにとってすごく重要な舞台。もちろん、タイトルを取るために戦い、戦っていく中でJリーグにつなげていく。両方で重要な意味合いがある。中2日の試合でチーム全体で戦わないといけない。いいきっかけ、流れをつくり出す大会にしたい。アジア相手に、どれだけ自分たちが通用するのか」

G大阪は西野監督時代の08年にACLで初優勝を飾っており、13年ぶり2度目のアジアNO・1を狙う。ただ、個人的にはこの大会で優勝を経験していない宇佐美は「(ACLが)唯一、取っていないタイトルとは分かっていたし、取れればコンプリート。全トロフィーを取れたことになるのでモチベーションはある」。J1リーグ、ルヴァン杯、天皇杯に続くビッグタイトル獲得へ意欲を燃やした。

宇佐美は16年のACL1次リーグ水原(韓国)戦で、蹴り直しを含めて1試合で2度のPKを失敗し、敗退が決まった苦い経験がある。「決めるべきところで決めないと(仲間に)迷惑をかけるし、点を取れば勝たせることができる。それが(FWの)宿命。今の自分のいい経験、糧になっていると思う」。

G大阪の初戦は25日、タンピネスと対戦する。1次リーグは全6試合で7月中旬に帰国予定となっている。【横田和幸】