昨年11月に左膝を手術したJ2アルビレックス新潟のボランチ、福田晃斗(29)が3日のアウェー磐田戦(エコパ、午後7時)で今季初めてベンチ入りする可能性が浮上した。

2日、聖籠町で行われた練習後の会見で福田は、「『けがする前より強くなってるぞ』と言ってもらえるようなプレーをして、勝ち点3に貢献したい」と、復帰戦での勝利貢献へ向け意欲をみせた。

福田は昨シーズン途中にJ1湘南ベルマーレから加入。即戦力としてチームの中盤を支えたが、第32節北九州戦(20年11月8日)で負傷交代。同月に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂と左膝外側半月板損傷の手術を受けた。全治は8カ月。サッカー人生で初めての長期離脱は苦しいものとなったが、同時に、家族や仲間、サポーターといった「大切なもの」を見つめ直す時間にもなった。「みんなが復帰を支えてくれた。感謝はプレーで返したい」。

現在、勝ち点41の3位新潟と2位磐田の勝ち点差は3。勝てば得失点差で上回り順位が入れ替わるが、負ければ4位転落の可能性もある。相手は7試合連続完封勝利中と好調だが、「全員が自信と責任感を持ってプレーすれば結果はついて来る。必ず勝ってリーグ後半戦につなげたい」と、戻ってきた背番号17が頼もしい言葉を並べた。【小林忠】