J1昇格を左右する「上位3連戦」は白星スタートとなった。

2連敗中の8位モンテディオ山形が3位アルビレックス新潟に2-1で逆転勝ちし、5位に浮上した。クラブ記録の7連勝がドローで止まったFC琉球戦(8月22日)から3試合未勝利だったが、貴重な勝ち点「3」を積み上げた。

前半10分に4試合連続となる先制点を許したが、最後まで諦めない。同35分、MF中原のクロスをFWアラウージョが厳しいマークを受けながらワンタッチシュート。自身2試合ぶりの得点で振り出しに戻し、前半を折り返した。そして後半16分。バイタルエリアに切れ込んだMF中原のスルーパスをアラウージョが方向を変え、走り込んでいたFW山田康が「ヴィニと良い距離で、彼も出してくれると思った」と勝ち越しゴール。チーム全員で喜びを分かち合った。

以降はこの1点を守って逃げ切り、4試合ぶりに勝利を飾った。自身6試合ぶりとなる得点で決勝点を奪った山田康は「ちょっとゴールから遠ざかっていたが、常にゴールに迫るプレーを意識していた。こういう大事な試合で決勝点になれたことはすごくうれしい。もっと続けていきたい」と気持ちを引き締めた。今後は14日、中2日で8位V・ファーレン長崎とのアウェー戦。18日は2位京都サンガF.C.とのホーム戦に臨む。「アグレッシブな試合をするために良い準備をするだけなので、またモンテディオらしいサッカーを表現したい」と意気込んだ。