J2アルビレックス新潟のFW鈴木孝司(32)が25日のホーム甲府戦で今季2度目の2試合連続ゴールを狙う。19日アウェー東京V戦(3-1)は後半開始からピッチに立ち、2-1の後半ロスタイムに約半年ぶりゴールとなる今季5得点目を決めてチームの4試合ぶり勝利のダメを押した。「チームメート、家族、いろんな人が喜んでくれた。少し肩の荷が下りた。ここから新たなスタート。ゴールを取り続けたい」と意欲を見せた。

「ゴールから離れた約6カ月は人として成長できた期間でもあった」。4得点目は3月27日だった。リーグ中盤戦以降、チームが波に乗り切れない中、ベテランとして明るく練習に参加して雰囲気を盛り上げてきた。FW谷口の台頭、FW高沢の加入で出場時間も限られたが「チャンスは必ず来る」と自らを奮い立たせ、腐らずに練習を続けた。「『自分でどうにかしてやろう』という気持ちが強すぎた。チームプレーの大切さをより実感できた」と言う。

リーグ戦は残り12試合。現在3位でJ1昇格圏内の2位磐田との勝ち点差は9。「(逆転昇格に向け)全員が同じ方向を向いているので、自信を持って試合に臨みたい」と決意を口にした。【小林忠】