鹿島アントラーズのDF関川郁万(21)が24日、26日のセレッソ大阪戦に向けオンライン取材に応じ、同じ年のC大阪DF瀬古歩夢への負けん気を口にした。

関川と瀬古は同じ2000年生まれの21歳。瀬古は東京オリンピック(五輪)代表に選出されており、関川は「セレッソでディフェンスリーダーぐらい活躍しているので。その選手には負けたくないかなと言う強い思いはあります」とライバル心をのぞかせた。

関川は流通経大柏高から鹿島に加入しプロ3年目。昨季は15試合に出場したが、今季はまだ5試合出場。9月18日のガンバ大阪戦、22日の川崎フロンターレ戦で先発し、再び定位置をつかもうとしている。出番に恵まれないが、相馬直樹監督から「腐るな」と声を掛け続けられ「集中力が課題。試合に絡めるようになったときに、ミスを減らすように」と指摘されていた。

腐らず前を向けたのは、チームメートのDF広瀬陸斗の存在も大きかった。広瀬も関川とともに、8月までは出場機会には恵まれていなかったが、18日のG大阪戦からそろって先発をつかんだ。関川は「りくと君(広瀬)の練習に対する姿勢とか、試合の当日のベンチ外での立ち居振る舞いが、自分の中で勉強になるものがあって、この人に付いていくべきだなという先輩に出会えた。今回、2試合、右サイドで組むことになって。自分ができる力を出してアピールしようと言われていた。このチャンスを無駄にしないことを試合前から必ず話し合っています」と思いも強い。

川崎F戦は試合終了間際に逆転を許しただけに、関川は「セレッソ戦は何が何でも、全員で勝ちを取りに行くのが今の僕たちにできる一番のこと。鹿島らしさを必至に見せて、粘り強く力強く戦っていきたいと思います」と誓った。

【岩田千代巳】