通算10度目となる藤枝MYFCとアスルクラロ沼津の「静岡ダービー」は、藤枝に軍配が上がった。沼津はMF染矢一樹(34)が2試合連続ゴールを決めるも、反撃は1点止まり。ダービーの通算成績は藤枝の3勝3分け4敗となった。

沼津は、2017年のJ3参入後ワーストとなる5失点で大敗した。クラブ最多得点で勝利した前節・八戸戦(7○2)の勢いを持続できず、ダービーで屈辱的な敗戦を喫した。

ライバルの攻撃力に圧倒された。プレスが機能せず、前半だけで3失点。最近5試合連続で複数失点となった。後半にも追加点を奪われるなど、精彩を欠いた展開に、染矢は「何も得るものがない試合。根本的な部分が、全て藤枝の方が上回っていた」と不満顔。指摘通り、90分通じて走力や球際の激しさで後手に回った。今井雅隆監督(62)は「ボールへの寄せが、あまりにもルーズ過ぎた」と厳しかった。

前半41分には、チーム最多7得点のFW渡辺りょう(24)が足を痛めて交代。エースを欠く可能性がある16日の次節は、首位の熊本と対する(愛鷹、午後1時)。苦境を迎えているが、一丸となってはね返すしかない。【古地真隆】