11位の北海道コンサドーレ札幌は横浜に1-2で逆転負けを喫し、2連勝はならなかった。前半24分、FW菅大輝(23)が今季リーグ戦初得点で先制したが、後半2失点で試合をひっくり返された。

代表ウイークによる2週間ぶりの試合で、5-1で大勝したG大阪戦に続く白星を逃した。ペトロビッチ監督(63)は「勝利した横浜が強いという評価をされると思うが、札幌は試合で十分に上回るところを見せられた。最後の勝負は交代選手の質の差が出てしまった。私としては失望した結果になってしまった」と悔しそうに振り返った。

敗れはしたが、菅が再びスーパーゴールを横浜相手に決めてみせた。左CKからニアでボールを受け、ペナルティーエリア角から左足を振り抜いた。ゴールネットに突き刺さる1発。右CKからのこぼれ球をダイレクトボレーで決めたルヴァン杯プレーオフ第2戦(3○1)の今季公式戦初得点に続く豪快弾だった。それでも「あのシュートは結構まぐれ的な感じだった。拓郎君(MF金子)から不意にパスが来て慌ててトラップした結果。奇跡的ゴール」と正直に明かした。

マンツーマンDFが効果的だったが、体力を消耗し、90分やり抜けなかった。後半43分、得点ランキング首位のFW前田大然(23)に今季18点目を献上した時には運動量は落ちていた。左ふくらはぎ痛のため欠場した主将のMF宮沢裕樹(32)に代わって3バック中央で先発したMF高嶺朋樹(23)は「最後1人1人足が止まってしまった」と反省する。試合終了の笛と同時に両膝に手を置き、肩で息をする選手たちの姿が疲労度を物語っていた。

6試合ぶりにDF福森、MFチャナティップがケガから復帰。残り6試合で現在3位神戸とは勝ち点差18。ACL出場圏内浮上は厳しい状況だが、踏ん張りを見せたい。

▽左ふくらはぎ痛で欠場したMF宮沢に代わって3バック中央で先発したMF高嶺 83分まで勝っている状況だったので勝ち点を取りこぼした。非常に悔しい。最後1人1人の足が止まってしまったのが改善点。

▽今季リーグ戦初得点を決めたFW菅 あのシュートは結構まぐれ的な感じだった。拓郎君(MF金子)から不意に来たパスに慌てた結果があのトラップになったので、いろいろ偶然で奇跡的ゴールだったと思う。