東海大静岡翔洋が東海大会出場に王手をかけた。桐陽に4-1で快勝して4強入り。“攻撃型”DF池田みずき(3年)が先制ゴールを決めた。東海大会出場2枠を争う23日の準決勝から、6月の県総体決勝で戦ったスーパーシードの藤枝順心と磐田東が登場する。

東海大静岡翔洋が、順当に準決勝へ駒を進めた。前半31分、左サイドバックの池田が味方シュートのこぼれ球に反応。エリア内へ走り込み、右足で押し込んで先制した。「こぼれ球を狙って走った。そうしたら本当に転がってきた」と白い歯を見せた。

高校入学後は主にDFラインの一角を担ってきた。それでも得点への意欲は尽きない。「攻撃が大好きなので、選手権でゴールを決めたかった」。果敢な攻撃参加から、今大会自身初ゴールを奪った。大石雄大監督(25)は「しっかりと決めきってくれた。プレーを制限するよりも、長所を表現するのが翔洋の考え方」とうなずいた。

準決勝は、全国大会2連覇中の名門・藤枝順心と対する。「今までやってきたことを出したい。チームで良い雰囲気をつくり、1週間準備する」と池田。大一番で番狂わせを演じて、東海切符をつかむ。【古地真隆】