NPB(日本野球機構)とJリーグが合同で開催する31回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」が25日、ガンバ大阪、川崎フロンターレの選手やスタッフが、ウズベキスタンで行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)から帰国後、新型コロナウイルスに感染した事例では、詳細なゲノム解析の報告もあり、トイレのリスクの高さが報告された。

賀来満夫座長によると、ウズベキスタンの空港状況が混雑しており、出国後に換気されていない待合室に3、4時間ほど待機し、空港従業員含む旅客の大半がマスク未着用だったという。アンケート調査では陽性者で「トイレを利用した」と答えた人が多かったという。「海外での感染対策のあり方と行動は日本と違うかもしれない。トイレも日本は自動の手洗いもあるが、海外はトイレでの汚染もある可能性が高い。飛行機の中のトイレも、中で手を洗って、ドアノブを開けて出る。トイレがリスクが高いところだと認識していただきたい」と説明した。

三鴨広繁愛知医科大教授も「意見交換の中で、飛行機の中でのトイレは気を付けなければいけないことも明らかになってきた。今後、海外遠征、国内の移動も大変、参考になる解析を示してもらえたと理解している」と話した。

既にルヴァン杯や日本代表のワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦での「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験が始まっている。観戦者の行動や、入場時のオペレーションなど、データの蓄積が進められている。