J1残留争いの最中にいる湘南ベルマーレの山口智監督(43)が、次節7日のサンフレッチェ広島戦(ホーム)に向けて5日、オンライン取材に応じた。9月に就任後、6戦目にして10月23日の横浜FCに逆転勝ちし、3日の前節コンサドーレ札幌戦も先制されながらも追いつき、着実に勝ち点を重ねている。

現在は降格圏(17~20位)から浮上し、勝ち点32の15位。指揮官は「先に失点をしても、しんどい時間帯も耐えながら巻き返せている。この状況でネガティブになりそうだが、個々の意識で何とかしようというのがあるのは大きな成長」と手ごたえを口にした。

直近2試合は途中出場の選手が得点を決め、監督の采配も光っている。厳しい状況の中で勝てないときも一喜一憂せず、目の前の試合へ全力の準備をするのも山口スタイルだ。広島は前節に鹿島アントラーズに大敗し、主力のDF佐々木が出場停止となっている。

山口監督は「(広島は)監督も変わり、アピールしたい選手が多いと思う。どの選手が出るか分からない中で準備しないといけないが、そこで根本を出せないようではうちの力がないところ。まず、自分たちのいいところを出せる状況をつくり、相手の先発、戦い方で対応していきたい」と意欲を見せた。