最下位の横浜FCが、19年シーズン以来、3年ぶりのJ2降格となった。今季は開幕から6連敗。4月7日には、19年途中から指揮を執っていた下平隆宏監督(49)が解任された。ユースの監督だった早川知伸監督(44)が昇格。シーズン途中の4月8日に就任し、立て直しを進めてきたが、奇跡の逆転残留とはならなかった。早川監督は試合後のオンライン会見に登場。目を真っ赤にして、報道陣の問いかけに答えた。

-試合総括

早川監督 0-2の敗戦になったことを残念に思います。J2降格というところも、求めていた、やっていたミッションが達成できなかったことは悔しい思いでいっぱい。前線からのプレッシャーがかからず、ボールを奪う回数も酸くなってしまった。難しい状況ではあった。準備してきた中で、狙いを持ってできた部分もあった。ただ結果的に個の質、というところで、失点してしまうと難しくなってしまう。2点目の奪われてカウンターからのPKも、望んでいた形ではなかった。本当にサポーターの皆様が、スタンドを埋め尽くして、たくさんの人が応援してくれて感謝しています。残り2試合、結果を求めて戦っていきたい。

-FWサウロ・ミネイロが欠場。その中で攻撃の狙いに変化は

早川監督 基本的にはサウロのパワー、スピードはあるが、狙い的には変わることはない。特に攻撃の狙いが変わったことはない。

-前線からプレッシャーが、かからなかった

(神戸)MFサンペールの配球を共有して整理していたが、彼だけではなく、FW武藤のランニングだったり、コンパクトに出来なかった。難しくなった要因だと思います。

-厳しい状況で就任。難しかった部分、悔いが残る部分は。

早川監督 答えがここで出るかは難しいが、率いてからチームの現状把握までに時間がかかったり、連戦が続いて、練習が出来ないと、その中でチームをつくっていかないといけないというところに難しさはありました。コロナでなかなか、メンバーを固定したり、主力を決めながらすることが出来なかった。ただシーズン中断明けからは、練習を重ねられて、整理できたり、新たな補強選手が活躍してくれたことで、よりチーム一丸となって残留のミッションを目指せられた。いろいろあるとは思いますが、基本的には以上となります。

-J1に残る難しさ

早川監督 クラブがもっともっと、J1になるための土台づくりも、クラブとしても残っていくものが必要だと思う。ピッチの中では、個の質は高いものであって、やらないといけないことは痛感した。組織で守っていても、個の力で打開されることは多くあった。この質はより求めていかないといけない。