新潟レディースはアウェーでノジマ相模原を4-2で破り、6試合ぶり勝利で勝ち点3をつかんだ。2-2で迎えた後半20分、MF滝川結女(22)がショートコーナーから右足を振り抜き、勝ち越しゴール。勢いそのままに、後半37分にはエースFW道上彩花(27)が今季4得点目のゴールでダメ押しした。リーグ前半最終戦となる次節は12月4日、ホームで三菱重工浦和と対戦する。

勝利の瞬間、エースの道上は涙を流した。4連敗の長いトンネルを抜け、全員で喜びを分かち合った。滝川は「声を掛け合うよりも、みんなで抱き締め合った。言葉に表現できなかった」と言った。

2-2で迎えた後半20分、ショートコーナーからの勝ち越しゴールを決めたのは滝川だった。「ショートコーナーで崩してから、中に入れたり、フリーになった位置からのシュートは練習でも狙っていた」。練習通りのイメージでコースを突き、第3節(9月26日)のちふれ埼玉戦(2-1)に続く、今季2度目の決勝ゴールになった。チームは勢いに乗った後半37分。連敗の責任を誰よりも感じてきた道上がヘディングで、とどめを刺した。

勝ちたかった。ここまで1勝2分け5敗。ここ4試合は連続無得点で4連敗中と苦しい試合が続いていた。「勝ちたい」という強い気持ちは全員、同じだった。この日も開始早々の5分に先制を許す。だが、全員で貪欲にゴールに向かい続けた。今季最多4得点で6試合ぶり勝利、勝ち点3をもぎ取った。

村松大介監督(44)は「選手たちが諦めずにプレーしてくれた。特に後半の45分間はゴールに向かったり、切り替わった瞬間に守備をしたり。(終盤の)勝ってる時間はサイドでボールを保持し続けるなどし、やり切れた」と喜んだ。滝川は「大きな自信につながった。次節はホーム戦で、前半の最終節でもあるので、また勝って後半戦につなぎたい」と言葉にも力強さが戻ってきた。【飯嶋聡美】