「ミスターベガルタ」が今季限りで退団する。来季J2に降格するベガルタ仙台は10日、チーム最年長でプロ18年目のMF関口訓充(35)の契約満了を発表した。J2時代の04年に帝京(東京)から入団。2年目の05年に主力に定着すると、09年は50試合で4得点を挙げるなどJ2優勝、J1昇格に貢献した。13、14年は浦和、15~17年はC大阪と移籍も経験したが、18年の復帰後は精神的支柱を担った。今季は28試合1得点だった。

降格が決まった11月20日、湘南戦後の取材対応では、涙ながらに「申し訳ないです」という言葉を繰り返し、責任を一身に背負った。この日の午後3時にクラブから契約満了が発表され、同4時15分に自身のツイッターを更新し「今シーズンで契約満了になりました。最後まで仙台で戦い再び昇格したかったですが、その夢が叶わず悔しいです」(原文まま)などと胸の内をつづった。昨年オフにはJ2山口から獲得オファーがあった中で、仙台愛を貫いて残留しただけに、悲しすぎる別れとなった。

関口はクラブを通じて「2年間ファン、サポーターのみなさんには苦しい思いをさせてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。入場する時のカントリーロードや、みなさんが作り出してくれるユアスタの雰囲気が大好きです。まだサッカーを続けたいと思っているので、またどこかでお会いしましょう。今まで応援ありがとうございました」とコメントした。

また、同日にはGKストイシッチ(24)の契約更新も発表された。