J1清水エスパルスの平岡宏章監督(52)の来季続投が確実となったことが19日、分かった。近日中にもクラブから正式発表される。

平岡監督は、2年連続で外国人監督から指揮を引き継いだ。今季は最後4試合で采配を振り、3勝1分け。球際の競り合いや1対1の攻防を再確認し、短期間で低迷するチームを立て直した。最後は3連勝でシーズンを終え、14位で残留に導いた。クラブ幹部は「結果を出してくれた。基本的にはやってもらいたいと考えている」と手腕を高く評価。4日の最終節・C大阪戦(2○1)後に、続投を打診していた。

昨季は、最後の9試合で指揮を執り、4勝2分け3敗。清水を率いた通算13試合で7勝3分け3敗と大きく勝ち越している。来季はクラブ創設30周年を迎える。日ごろから「強いエスパルスを取り戻す」と話すクラブOBの平岡監督に、節目のシーズンの指揮を託す。

◆平岡宏章(ひらおか・ひろあき)1969年(昭44)9月2日、清水市(現静岡市清水区)生まれ。清水商高(現清水桜が丘高)、順大を経て92年に清水に加入。札幌、新潟でもプレーし、98年に現役引退。99年から指導者に転身した。新潟でコーチなどを担い、14年から清水ユースの監督。昨季と今季はトップチームコーチで開幕を迎え、いずれもシーズン途中から監督に就任した。