前橋育英(群馬)は最後まで華麗なパスサッカーで攻め続けたが、無得点でベスト8敗退となった。

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何度も連係で崩して相手ペナルティーエリア内に進入したが、最後のシュートが精度を欠いた。

DF桑子流空(りく)主将(3年)は「最初に失点して、自分たちがボールを持つ時間が長かったけれど、相手に引かれた状態でこじ開けることができず、最後の詰めの甘さが出た試合だった」と唇をかんだ。

前半に許したシュートは1本のみ。ファーストチャンスを決められて失点した。山田耕介監督(62)は「大津さんは我々が思っている布陣じゃなくて、引かれて、スペースを消されてしまった。後半になっても5バックで、なかなか攻撃ができなかった」と話した。

相手は10番で主将のMF森田大智(3年)が負傷交代したこともあり、20分を残してDFラインを1枚増やし守備固めに入った。桑子主将は「最後は気持ちで押し込んでこじ開けたかったけれど、相手の守りたい気持ちが上回って、決めることができなかった」と振り返り、「後輩たちを国立の舞台に立たせてあげたかった。主将としてふがいない気持ちでいっぱい」と悔やんだ。

敗れたが、最後まで前橋育英らしさは貫いた。大津の山城朋大監督(32)は試合後、開口一番「前橋育英さんのすばらしいサッカーに敬意を表したい。粘り強く戦えたことはよかったが、相手の方がすばらしいサッカーをしていた」と話した。前橋育英の華麗なパスサッカーは、たくさんの人の目に焼き付いたはずだ。

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