東山(京都)が昨夏の全国高校総体王者・青森山田に無念の逆転負けを喫し、初のベスト4が消えた。勝てば13年度京都橘以来の京都勢の4強入りだったが、先制後に2失点した。

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約5カ月前の全国高校総体では、青森山田とこの日と同じ準々決勝で対戦。2-5で大敗していた。

福重良一監督(50)は「高校総体王者、プレミア東地区王者に胸を借りるのではなく、本気で勝ちに行く準備をした。(相手の)黒田監督を焦らせてやろうという思いだったが、残念ながら負けてしまいました」と、大体大時代は同期だった相手監督の名前を出して悔しがった。

先制点は東山が奪った。前半16分に主将マークを巻いたDF夘田(うだ)大揮(3年)が、今大会2点目となるヘディングシュートで流れをつかんだ。

だが前半終了間際にPKで同点に追いつかれ、後半に勝ち越しを許した。従来の4バックではなく、事実上の5バックで守備の枚数を増やした効果はあったものの、最終的に王者の底力に屈した形だ。

この日、出番がなかった主将MF木下慶(3年)は「1年間通して日本一を目標にやってきたので、超えられなくて悔しい気持ち。高校総体でベスト8で負けて、もう1度リセットしてここに向けて課題を修正してやってきた。出せた部分はあるが、大舞台で出せない部分は感じた」と複雑な思いを口にした。

出場4度目の東山は今大会、2回戦市長野戦で選手権初勝利を挙げ、長崎総合科学大付との3回戦も制していた。過去は95、96、18年度大会に出場も、いずれも初戦敗退だった。主なOBには日本代表MF鎌田大地(Eフランクフルト)らがいる。

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