攻め続けた静岡学園が8強で姿を消した。

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関東第一(東京B)にPK戦の末、3-4で敗れた。後半20分にMF小泉龍之介(3年)が右足で先制するも、後半40分に失点。勝利目前で同点とされ、PK戦ではJ1磐田入り内定のMF古川陽介(3年)を含む、2人が失敗。2年ぶりの全国制覇を逃し、選手たちはうなだれた。主将のGK生嶋健太郎(3年)は「サッカーは勝ったチームが強い。悔しい」。内容で圧倒しながら、無情の敗戦となった。

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攻撃陣は1回戦から4試合で15得点。シュート数でも1試合平均21本となる計84本を放った。伝統の個人技スタイルは健在。この日もシュート数では18本対2本と圧倒した。しかし、前半からゴール前での迫力を欠き、後半の1点止まり。川口修監督(48)も「80分間で決着をつけることにこだわっている。実力が足りなかっただけ」と潔く敗戦を認めた。

普段から、PK戦を想定した練習はしていなかった。生嶋は「来年度は、観客を魅了しながら勝ちきる力をつけてほしい」と後輩に思いを託した。今年は高校年代最高峰のU-18プレミアリーグに参戦する。ハイレベルな舞台で攻撃的スタイルに磨きをかけ、リベンジの舞台に戻ってくる。【神谷亮磨】

◆静岡学園の全国選手権でのPK戦 この日も含めて、全国選手権では計9度PK戦を戦い、3勝6敗。勝率3割3分3厘で、苦手にしている。鹿児島実との両校優勝となった1995年度大会では、3回戦と準々決勝でPK戦を勝ち抜いた。しかし、翌96年度大会準決勝では、桐光学園(神奈川)にPK戦で敗退。元日本代表の川崎F・MF大島僚太(28)が3年時に出場した2010年度大会も、3回戦で日章学園(宮崎)と対し、PK戦で敗れた。

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