今季から名古屋グランパスを率いる長谷川健太新監督(56)が、“地元色”に染まる。7日、豊田スタジアム内で就任会見。2010年以来のリーグ優勝を公約した同監督は「(名古屋に)住んだことはないので、非常に楽しみにしている。手羽先、ひつまぶし、名古屋コーチンにきしめん…。食に関しては(G大阪監督時代の)大阪でもそうだったように、名古屋の食を楽しみたい」と笑顔で語った。

地元に染まることで、一体感を醸し出す考えもある。名古屋がリーグ初優勝した10年に、清水を率いていた同監督は、当時を振り返りつつ、こう語った。

「2010年に名古屋が初優勝した時、エスパルス(清水)も首位を争っていたのですが、秋口に抜かれた。(10年9月25日に)日本平で1-5で負けたのを覚えている。ケネディ、闘莉王、増川ら“名古屋山脈”に圧倒された、あの時のイメージが強い。1度はこのチームの監督をしたいと思っていました」

昨季の名古屋はルヴァン杯でタイトルを獲得したが、リーグ戦は5位、アジア・チャンピオンズリーグは8強止まり。G大阪を率いた14年度に3冠を達成した同監督は、チーム内に競争心を芽生えさせる方針だ。

「今までの実績は関係なく、自分の目を信じて起用していきたい」とした上で、「1人でも多く代表に入って欲しい。そのために成績を残す」と言い切った。

主将はキャンプを経て決める考え。長谷川監督は「優勝を期待されている。リーグチャンピオンを目指したい」と何度も繰り返した。