旋風を巻き起こしてきた高川学園(山口)の冬が終わった。シュートは青森山田の18本に対し、わずか2本。CKは0本。セットプレーの際に、中で待つ選手が円陣を組んでグルグルと回る「トルメンタ」は、大会5試合目で初めて0に終わった。スペイン語で「嵐」を意味する動きを封じられ、反対に6失点のうち、セットプレーから3失点。江本監督は「パワーに屈する状況になった」と唇をかんだ。

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ここまでの4試合は全てセットプレーから得点。桐光学園との準々決勝で得点を生んだ“回らない”「少しトルメンタ」は、大会前に故障した主将のDF奥野の発案。ゲーム主将のMF北は「奥野を日本一のキャプテンにしたかった」と悔しさをにじませた。SNSで拡散し、世界中が注目した「トルメンタ」。国立では嵐を起こせなかったが、人々の心には確かな爪痕を残した。

◆準決勝VTR 青森山田が攻守で圧倒した。前半3分、左FKを名須川が頭で合わせて先制し、26分にCKから丸山が加点。後半は松木の個人技などで4点を奪った。高川学園は速攻に活路を求めたが、相手の球際の強さに苦しみ好機は少なかった。

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