セレッソ大阪は14日、本拠地ヨドコウで今季の始動会見を開いた。この日、初練習を指揮した小菊昭雄監督(46)は「再びACLの舞台へ行く。3つ目の星印(タイトル)を刻めるように、全身全霊で取り組みたい」と、J1での3位以内、ルヴァン杯や天皇杯でのタイトル獲得を誓った。

昨年8月末、レビークルピ当時監督の成績不振でコーチから昇格。開幕から初めて指揮を執る今季は「(J1で)具体的な数字は勝ち点60、得点55、失点34。全員でクリアできれば優勝争いできる」。同じ年間34試合だった17年は勝ち点63で3位、20年は同60で4位だった。昨季12位の汚名返上を図りつつ、ルヴァン杯準優勝、天皇杯4強と、最後に欠けた勝負強さを身につけたい。

「私の目指すサッカーに必要なキーワードは3つ。アグレッシブ、ハードワーク、絆。攻撃面ではボール保持にこだわり、常にゴールを目指す」。MF坂元がベルギー1部オーステンデへ移籍したが、ブラジル人FWパトリッキやJ2山形からMF中原を獲得し、2列目の不安を解消した。人心掌握術にたけた小菊監督が、2年目の今季こそセレッソ旋風を巻き起こす。【横田和幸】