元サッカー日本代表で解説者の戸田和幸氏(44)が、東京都社会人1部リーグの「SHIBUYA CITY FC」のコーチに就任することが20日、分かった。近日中にも発表される。

監督は今季から、選手兼任で、こちらも日本代表招集歴のあるDF阿部翔平(38)が務める。初めての監督業を、戸田氏の頭脳が支えていくことになるようだ。

解説者を続けつつ、フルタイムのコーチとして、またチームの戦い方を構築するためのテクニカルダイレクターの役割も担う。

戸田氏は現役時代は清水エスパルスで活躍し、プレミアリーグのトットナムなどでもプレー。日本代表としては2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会に出場し、真っ赤で、鳥のトサカのような特徴的なヘアスタイルと、そのハードなプレーで話題を集めた。13年に現役引退後は慶大のコーチや、昨季は一橋大で監督を務めた。

戸田氏は動画配信サービス「DAZN」など多くのメディアに解説者として出演。高い分析力、鋭い物言いが人気を集め、自身のツイッターでも発信し、多くのサッカーファンの指針となるような、サッカー観を提示している。サッカーの知識の深さは随一との評判もある。次はその知見をSHIBUYA CITY FCに注ぐことになる。

 

◆SHIBUYA CITY FC(シブヤシティFC) 東京都渋谷区をホームタウンとするクラブ。14年にTOKYO CITY FCとして創立。19年に「渋谷からJリーグを目指す」と宣言し、最短で25年のJリーグ参入を目指している。20年に東京都社会人1部に昇格し、21年は7位。21年に改名。

 

◆日本のサッカーリーグの仕組み J1リーグを頂点とし、J2、J3までがプロリーグとして存在。その1つ下のカテゴリーにあたるのがカズ(三浦知良)が今季プレーするJFLで、クリアソン新宿が所属している。さらに地域リーグ(北海道から九州までの9地域)、次いで都道府県リーグと続く。東京社会人1部は、J1から数えて7つ目、「J7」に当たる。