青森山田高から加入し、開幕スタメンデビューを果たしたFC東京の新人MF松木玖生(18)の、初出場初得点はならなかった。

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前半24分には中盤からFW永井謙佑へのスルーパスで得点機を演出。28分にはゴール前の混戦から左足で痛烈なミドルシュートを放ち、ゴールを脅かした。42分には前線でボールを収め、FWディエゴ・オリヴェイラに落としてチャンスメーク。存在感を示した。

王者川崎Fを相手に、中盤での大きな圧力となった18歳はファウルを受けて倒れ込み激しく痛がるそぶりも見せた。その直後の後半27分にMF三田啓貴と途中交代となった。

ピッチを退く松木には、敵地に訪れた東京サポーターから惜しみない拍手が送られた。

ゴールを決めていれば、94年の市原FW城彰二(鹿児島実)、98年の磐田FW高原直泰(清水東)に次いで24年ぶり3人目の高卒新人のJ1開幕戦デビュー弾だった。プロでの初得点は次戦以降に持ち越しとなった。

 

◆松木玖生(まつき・くりゅう)2003年(平15)4月30日生まれ、北海道室蘭市出身。青森山田高で3年時に主将として全国高校総体、高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区、高校選手権の3大タイトル獲得。高校選手権では1年時の初戦から全試合に出場しボランチながら通算15試合10得点。昨年10月にはパリ五輪を目指すU-22日本代表に18歳で選出された。利き足は左。180センチ、76キロ。

◆今季のJ1 昨季の20チームから従来の18チームに戻り、2回戦総当たりで各34試合。W杯カタール大会開催のため、例年より1カ月程度早い11月5日に最終節を迎える。下位2チームはJ2に自動降格し、16位がJ1参入プレーオフを勝ち上がったJ2チームと11月13日に入れ替え戦を行う。