東京に今季青森山田から加入した注目のルーキーMF松木玖生(18)がクラブでは高校出身者初の新人開幕スタメンを飾った。

【Jリーグ開幕戦】川崎Fが多摩川クラシコ制す 東京松木玖生が存在感も新体制初陣は黒星/詳細>>

前半24分には中盤からFW永井謙佑へのスルーパスで得点機を演出。28分には左足で痛烈なミドルシュートを放ちゴールを脅かした。王者川崎Fを相手に、中盤での大きな圧力となった。

試合後にはオンラインで取材対応し「最初はばたばたしてしまったが、徐々にボールを回すことができたし、チャンスも多かった。次は決めきるかというところ」と、敗戦に悔しそうな表情を浮かべながら振り返った。

持ち味である球際の強さは川崎Fを相手にしても発揮された。マッチアップしたMFチャナティップとは体格差もあったが、DF車屋紳太郎らとの競り合いでも一歩も引かず。「フィジカルは負けていなかった」と淡々と話し「自分はいつもどおりやっただけ」とあっさりとしていた。

松木も得点機に絡むなどチャンスは多く作ったものの、川崎FのGKチョン・ソンリョンの度重なる好セーブにも阻まれてゴールはならず。ミドルシュートを止められ「点を決めたかったし、あそこを決めるかで勝敗が分かれる。練習から神経をつかってやりたい」と語った。

右サイドで前線に立つFWレアンドロの立ち位置を気にしながら、中に入ったり外に開いたりと臨機応変にポジションを変えた。

「レアンドロ選手がやりやすいようなポジションを取ろうと。ただ、もっと自分も出していきたい。(青木)拓矢くんと(安部)柊斗くんとの(中盤の)三角形で崩せれば、より前線が脅威になる。継続してやりたい」と今後に向けて言葉に力を込めた。

松木は後半27分にMF三田啓貴と途中交代。ピッチを退く松木には、敵地に訪れた東京サポーターから惜しみない拍手が送られた。