三菱重工浦和レッズレディースが、悲願の初優勝を果たした。昨年12月の天皇杯では浦和が優勝を果たしており、男女そろって頂点に立った。

21年から就任した楠瀬直木監督(57)は「ようやくなんですが、そういえばとってなかったなというのが本音。今週末にはリーグが始まるので、いい流れをそのまま続けて行きたい」。前回、前々回と決勝に進出しながら準優勝。試合後は、MF猶本光(27)が涙を流すなど、チームは抱き合って喜んだ。

試合が動いたのは、後半22分だった。右クロスを受けたFW菅沢優衣香(31)が、右足で押し込んだ。「すごくほっとしてるのと、うれしい気持ちでいっぱいです」。なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)としてアジア杯でも活躍したストライカーが、チームに初めての栄冠をもたらした。

アジア杯に出場した代表5人を擁する浦和は、今大会通じて無失点を守り切っての優勝となった。