ヴィッセル神戸は真っ向から横浜Fマリノスにぶつかったが、終わってみれば2失点の敗戦。開幕2分け2敗でまたも今季初勝利はならなかった。攻撃は17本のシュートを放ちながら、4試合で早くも3度目の無得点。守備も3度目の2失点となり、攻守とも精彩を欠く。チームリーダーの1人、元日本代表DF酒井高徳(30)の試合後の主な一問一答は次の通り。

 

-決定機は多かったが、1点が遠かった。運もなかったのかもしれない

酒井 僕はあまり運とかついてなかったとか、というのを試合後に言うのは好きではないタイプ。2失点したことは事実だし、0(得)点だったことも事実。そこに目を向けずに、運(がなかった)だと言ってて、いつチームの成長があるのかと思う。

 

-守備も4試合で2失点が3度目

酒井 開幕から2失点の試合が3回。守備としてはありえない数字かなと思うので、個人として4バック、守備を担っている一員として、早急に解決しないといけない問題。終了間際の失点も、0-1で負けているからと言って、チームのバランスが崩れるのはどうかなと思う。もちろん、いろんな選手が、ああだこうだと(意見が)あるとは思うが、一番解決できる近道はチームでやらないといけないことだと思う。「次」「ポジティブ」という言葉をよく聞くが、じゃあ、どこでしっかり結果に向き合うのですかと、僕は自分自身にもチームにも問いかけたい。

守備の人間として2失点は、真摯(しんし)に受け止めて反省しないといけない。1人1人がもう1回、真剣に考えるタイミングなのかなと思う。もちろん、いいところもあるので、すべてを否定していない。ポジショニングのところでプレッシングにいっている中で、1人1人連動できなかった部分とか、人に強くいかないといけない部分でいけてないところとか、すごく細かいところで少しずつダメージが蓄積されているなという印象は、この3、4試合戦っていてある。もちろん試合ごとによくなっている部分は本当にある。

 

-今後に向けて

酒井 やはり、日頃からどれだけ意識を持ってゴールを取るか、ゴールまでのプロセスを持つかを練習でやっていれば、きっといい形が試合に出ると思う。守備も最後の1歩や最後の寄せを練習から突き詰め、みんな一生懸命やっていると思うが、そういうところは本当に自問自答して(答えが)出てきているか、もう1回見直さないといけない。やはりポジティブは大事なことだが、自己批判じゃないが、自分自身を戒めるのは選手としては、すごく必要で大事だなところと思う。個人的に常に自己批判しながら生きてきた人間なので、それは続けてやるし、気になったこと、話すべきことは、チーム全体、4バック、ボランチ、守備的な選手には話して少しでも早く解決したい。