ヴィッセル神戸は15日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ(PO)で、メルボルン・ビクトリーと本戦進出を懸けて一発勝負で戦う。その大一番へ、神戸は主将MFアンドレス・イニエスタ(37)を中心に、13日に自主的に選手だけのミーティングを開いていたことが分かった。

POは本拠地ノエスタ(神戸市御崎公園球技場)に、ACL過去8度出場のオーストラリアの強豪を迎え入れる。勝てば4月開幕の1次リーグに進めるが、負ければ最大の目標が消える。14日はDF小林友希(21)が公式会見に臨んだ。

イニエスタの音頭で選手だけのミーティングを行ったのは13日。神戸は今季J1リーグで開幕6戦未勝利(3分け3敗)とクラブワーストを更新中。どん底の中で迎えた国際大会へ、選手だけで意思統一をしたという。

小林は「結果が出ていない状況で、チームとして一致団結して勝つためにまとまっていこうと。もちろんアンドレス(イニエスタ)だけじゃなく、(ミーティングで)何人かしゃべった選手がいて、いろんな話はあったが、最後にみんなでまとまっていこうとなった」と説明した。

選手だけのミーティング実施を公表した三浦淳寛監督(47)も「自分の経験でも苦しい時に、いかに選手間で意見を言い合い、次に向けて準備するか。それをきっかけに、いい方向に進むことは当然ある」と、自発的な行動を喜んだ。

右脚裂傷で直近2戦連続ベンチ外のFW大迫勇也(31)については、指揮官は「まだコンディションを上げていく段階であるのは間違いない」と、出場の可否を明言しなかった。

2年前にACL初出場でベスト4に進んだ神戸は、19年からクラブスローガン「the No.1 Club in Asia~一致団結~」を継続しており、メルボルンV戦の当日は、サポーターズシートの来場者先着2000人に「一致団結ハチマキ」がプレゼントされる。

 

◆メルボルン・ビクトリーFC オーストラリア・メルボルンに04年創設。同国1部リーグで06-07、08-09、14-15年の3度優勝を誇る。ACLには過去8出場し、最高は16、20年のベスト16。今回のPOには昨年の同国カップ戦優勝で出場権を得た。

◆今季のACL 1次リーグは4月15日~5月1日に行われ、F組(浦和)とJ組はタイ、H組(横浜)はベトナム、I組(川崎F)はマレーシアで集中開催となる。神戸がPOを勝ち抜けばJ組に入り、タイで上海海港(中国)傑志(香港)チェンライ・ユナイテッド(タイ)と対戦する。を得た。21年4月に就任したポポビッチ監督は現役時代に広島で5年間プレー経験あり。