ヴィッセル神戸が日本代表FW大迫勇也(31)の2発などで4-3と逆転勝ちを収め、ACL本戦出場を決めた。

神戸死闘制しACL本戦出場決定!イニエスタ先制、大迫半端ない2発、リンコン延長決勝弾/詳細>>

プレーオフ(PO)でメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)とホームで対戦。けがから復帰のエースが、後半に今季公式戦初得点となる2発を記録。延長の末120分の激闘を制し、クラブ悲願のACL優勝へ1歩前進した。

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神戸が7戦目の公式戦で今季初勝利を挙げた。2年ぶりのACL本戦出場が懸かった一発勝負。勝利に導いたのは大迫の技あり2発だった。「Jリーグでふがいない結果が続いていたので、結果が出て素直によかった」。拳を突き上げて派手に喜んだ。

後半35分の同点弾はDF菊池の頭でのパスに右足を合わせ、同42分の一時は勝ち越しとなるゴールはMF山口のパスに再び右足で直接合わせた。J1では4試合ノーゴール。2日横浜戦で右脚を裂傷し、直近2試合は欠場。これが神戸での今季初ゴールだった。

クラブワーストを更新する今季J1のリーグ戦は、開幕6戦で未勝利(3分け3敗)中。この日も勝利目前の後半終了間際の失点で延長戦へ。詰めの甘さは残るものの、先制点を決めた主将MFイニエスタを中心に、120分間のシーソーゲームを衰えない闘争心で勝ち抜いた。

大迫も勝因に「熱さ」を挙げて「経験のある選手が引っ張っていく上で絶対必要。上の世代が何をするかが大事」と語る。16日はW杯アジア最終予選に臨む日本代表が発表される。日本のエースが最高の予行演習を終えた。【横田和幸】

▽神戸三浦監督 選手、スタッフが覚悟を持って臨んだ試合。気持ちを前面に出して戦った。死力を尽くして、選手の頑張りが結果につながった。