清水エスパルスは今季リーグ戦初完封で連敗を「2」で止めた。ホームで神戸とスコアレスドロー。J屈指のタレント軍団を抑えた。平岡宏章監督(52)は「選手が最後までハードワークをしてくれた」。リーグ戦の直近2試合で5失点していた守備を修正し、最低限の勝ち点1を積み上げた。

ひるまずに戦った。前半からチーム全体をコンパクトに保ち、前からプレスをかけた。同5分には敵陣でボールを奪い、カウンターからFW鈴木唯人(20)が左足でシュート。指揮官がテーマに掲げた「いい守備からいい攻撃」が形になった。今季公式戦初出場のDFヴァウド(30)は最終ラインで体を張り、守備を統率。無失点に貢献した助っ人は「相手は個の力がある。1人というより、神戸のチーム自体を抑えることができた」と胸を張った。

3試合ぶりの白星とはならなかったものの、平岡監督は「完成度はこれからまだまだ上がってくる」と期待を込めた。5試合を終えて、勝ち点は昨季と同じ「5」。今季公式戦初出場のFW後藤優介(28)も「いい方向にいっている」と手応えを示した。けが人も徐々に復帰し、得点源として期待されている韓国人FWオ・セフン(23)も18日に合流。チームの土台は固まりつつある。【神谷亮磨】