J2アルビレックス新潟は17日、今季初の3連勝を懸けてアウェーのファジアーノ岡山戦に臨む。16日はクラブハウスのある聖籠町で軽めの調整を行った。2-0で完勝した10日栃木戦で先制点を決めたMFイッペイ・シノヅカ(27)のコンディションは右肩上がり。スピードを生かしたドリブル突破、スペースへの飛び出しで相手の守備をかき乱し、2戦連続ゴールを狙う。

シノヅカが2戦連続弾を誓った。この日はランニングやセットプレーの確認を中心に約1時間半、汗を流した。会見では「最後のところ(ゴール前)での強引さや力強さ、決めきる部分を意識して3連勝に貢献したい」と力を込めた。

前節の栃木戦は左MFで先発。敵陣の深い位置でボールに絡むと、前半6分には自らの突破で得た左CKを右足で合わせ先制点をゲット。その後もカットインからロングシュートを放つなど貪欲にゴールを狙い、攻撃を引っ張った。後半10分に左足に違和感を覚え、途中交代となったが「(今週の)トレーニングでは気にならなかった。調子は上向き。90分いける」と余裕の表情を見せた。

今季J1柏から期限付き移籍で加入。開幕のアウェー仙台戦(2月20日)で即スタメン出場を果たすと、ここまで7試合に出場(先発5試合)し2得点を挙げる。日々の練習や実戦を通して周囲とのコンビネーションを深めており「チームとしてゴールに向かうクオリティーや守備の切り替えの部分が安定してきた。どこが相手でも結果を残し、勝ち癖をつけていきたい」とクールに話す。

対戦する岡山とは、20年のJ2大宮在籍時に対戦経験があり、2得点している。「選手は入れ替わっているが、いい印象は持っている。守備陣の背後を狙い、サイドから積極的に仕掛けたい」。狙うのは敵地での勝ち点3だけだ。【小林忠】