J2アルビレックス新潟は23日、ホームでV・ファーレン長崎(午後2時開始)と対戦する。22日はクラブハウス隣接ピッチで約1時間半、軽めの調整を行った。安定した守備と、タイミングのいいオーバーラップでチャンスをつくり出す右DF藤原奏哉(26)は2試合ぶり先発出場が濃厚。今季ここまでホーム戦は3勝1分けで負けなし。サイドライン際の司令塔が攻撃的な姿勢を貫き、ホームで迎える5連戦初戦を勝利に導く。

“神出鬼没”な右サイドバックが攻撃を活性化させる。3試合連続完封中の長崎攻略に向けて藤原は「長短のパスで守備を揺さぶり、食いついてできた裏のスペースを有効に使っていきたい」とゴールへのイメージを膨らませた。

今季はここまで10試合中9戦に出場(先発5試合)。1-1でドローとなった前節17日岡山戦は後半26分からピッチに立ったが、ほとんどの時間を守備に追われ、攻撃参加はほとんどなかった。敵地で相手の猛攻をしのぎ、勝ち点1は拾ったが、チームはシュート3本に抑え込まれるなど攻撃面で課題が残った。「前線の選手を生かすため、うしろからのパスの質をもっと高めないと」と言う。

だが、「昨季に比べてクロスを上げる時に2、3人がゴール前にいるので選択肢は増えている」と連動した攻撃に手応えも得ている。今季6得点を挙げているFW谷口海斗(26)は現在、3試合連続ゴール中と絶好調。最前線でターゲットとなるエースに対し「流れからより急に(得点を)入れる感じ。(パスを)出せば結果を残すので、動きだしを見逃さないようにしたい」と信頼する。

リーグ戦はここから16日間で5試合を戦う強行日程となる。初戦の相手、12位長崎は直近4試合は負けなしと好調。外国人FWを生かしたカウンターには注意が必要だ。6位新潟とは勝ち点2差で、負ければ順位がひっくり返る。「攻めてる時もリスク管理は徹底したい。ホームでしっかり勝ちきりたい」と気合を入れた。【小林忠】