清水エスパルスは0-2で川崎フロンターレに力負けし、6試合ぶりの黒星を喫した。

リーグ2連覇中の王者に前半は防戦一方の展開。小気味よくパスを回す相手に翻弄(ほんろう)された。同14分に自陣右サイドから崩され、失点。同32分にもクロスから中央で押し込まれた。平岡宏章監督(52)は「相手のボールの動かしにうまくアプローチできなかった。前半は少し消極的だったのかもしれない」とうつむいた。

後半開始から出場したMF松岡大起(20)は「前への勢いを出してプレーした」。チームも前線からの積極的な守備で勢いを取り戻したが、ゴールが遠かった。スコアに表れない相手との差も明確だった。川崎Fはボールを保持しながら時計の針を進め、2点のリードを死守。清水は、2点ビハインドが重くのしかかり、スコアを動かせなかった。

後半のシュート数は清水が3本に対し、川崎Fはわずか1本。内容では互角だっただけに、前半の戦いぶりが悔やまれる。今季のホーム初白星は、またしても次戦以降に持ち越し。DF山原怜音(れおん、22)は「切り替えてやっていくしかない」と必死に顔を上げた。【神谷亮磨】