県勢2チームは1次リーグで敗退した。J1清水エスパルスは2-1でサンフレッチェ広島を下したが、B組2位以内に入れず、来月のプレーオフステージに進めなかった。D組のJ1ジュビロ磐田は0-1で湘南ベルマーレに敗れ、3勝目を挙げられず、逆転での1次リーグ突破を逃した。

清水は2年連続での1次リーグ突破を逃した。プレーオフステージ進出へ勝利が最低条件の中、ホームで広島に2-1で競り勝った。だが、名古屋が徳島に勝利したため、勝ち点差は変わらず。同組3位で1次リーグ敗退となった。

自力での突破が消滅していた一戦でも意地は見せた。清水は前半34分、左CKからDF岸本武流(たける、24)がファーサイドで押し込み、先手を取った。体ごとゴールにねじ込む泥くさい1発で先制点。J2徳島から今季加入した新戦力が移籍後初得点を挙げた。

前半は1-0。平岡宏章監督(52)はハーフタイムに「次の1点を取って試合を決めよう」と選手を送り出した。後半17分、自陣右サイドから崩され、同点ゴールを献上。痛恨の失点にも下を向かなかった。

同38分、サイドバックで先発したDF滝裕太(22)がスルーパスに抜け出し、右足で決勝点。「勝ちだけを考えたい」と意気込んで臨んだ22歳の今季初ゴールで勝ち越した。プレーオフステージ進出はならなかった。それでも、ホームで今季公式戦初勝利。中2日で控えるリーグ名古屋戦に弾みをつけた。【神谷亮磨】

◆滝 やっとホームで勝てた。素直にうれしいです。今季はなかなか自分のプレーができなくて、悔しい気持ちでいっぱいだったけど、やっと得点を決められた。この自信を大事にして、どんどん成長していきたい。

◆平岡監督 選手たちが最初から積極的に、勝利を目指して戦ってくれた。岸本と滝のゴールはうれしいが、チーム全員が一丸となって戦ってくれた。それが1番です。この勝利を弾みにして、またリーグ戦に向けて、いい準備をしたい。