今年3月までJリーグチェアマンを務めていた村井満氏(62)が4日、横浜市神奈川区民文化センターで行われた「ヨコハマフットボール映画祭2022」のトークショーに出演し、退任後の生活などを明かした。

元サッカー日本代表MF中村憲剛氏(41)と共に登壇。中村氏から「村井さんが司会しているってすごい感じですね」と声をかけられると「今、失業中なので、ちゃんと司会の練習をしています。よろしくお願いします」と笑わせた。中村氏とはチェアマン時代から多くの対話を繰り返してきたといい、同氏がJリーグ特任理事に就任したことにも触れ、「中村さんはJリーグの偉い役職をされていますが」とイジって再び笑いを誘った。

自虐トークは止まらず、中村氏が自身について「定職がないので、何を中心に生活しているのかよくわからないスタイル」と語ると「私と一緒だ」と同調。中村氏から「僕は失業はしてないです」とすかさず返されたが「ごみ出しとか買い物とかしています?私は結構マジでやっていますよ」とたたみかけ、中村氏が「その村井さんは見たくないですけどね」と返すと会場からは大きな笑いが起こった。

今では自宅で1日1本映画を見るほど時間に余裕があるといい、今回の代表ウイークでも「代表戦のチケットを買いに行ったんですけど、買えなくて」とぼやく場面も。「協会で回ってくることもありますが、やっぱり自分で買ってみなさんと同じように見守りたいなと思って」とサッカー好きのこだわりものぞかせた。

この日、村井氏はチェアマン時代のスーツ姿とは一変してデニムジャケットにスニーカーというラフな姿で登場。中村氏からは「何でそんな服装なんですか。僕、ジャケット着てたけど、脱いじゃいましたよ」と突っ込まれた。

村井氏は「チェアマンをやめて絶対着ることないと思ってネクタイとスーツをクリーニングに出して梱包(こんぽう)して、しまっちゃったので。定職についたらまた着ますので」と笑みを浮かべながら説明。中村氏は「むしろチェアマンの時にこれでいってほしかったですよ」と突っ込みが止まらない様子だった。

同映画祭では中村氏の半生を描いた映画「ONE FOUR KENGO THE MOVIE~憲剛とフロンターレ 偶然を必然に変えた、18年の物語~」も上映した。

【松尾幸之介】