鹿島アントラーズFW上田綺世(23)が、ベルギー1部のセルクル・ブリュージュから正式オファーを受けていることが29日、分かった。上田は法大在学中から海外でのプレーを希望しており、鹿島も本人の意向を尊重する方針。鹿島との契約は残っているが、セルクル・ブリュージュが移籍金を支払う方向。交渉がまとまれば、今夏にも新天地で海外初挑戦となる。

セルクル・ブリュージュはかつて、鹿島からDF植田直通(27)が所属し、植田はその後、フランス1部ニームへとステップアップした。昨季は18チーム中10位に終わりプレーオフ進出はならなかったが、将来のステップアップを見据えての選択になったようだ。

上田は今季、Jでは得点ランクトップの10得点を挙げている。日本代表の活動では、3月のアジア最終予選のベトナム戦と、6月のキリン杯ガーナ戦に出場したが、得点での結果は出せなかった。5カ月後に迫ったワールドカップ(W杯)カタール大会は、登録メンバーが当初の23人から26人に拡大されることが正式に決まった。海外で結果を残し、9月の最後の欧州での親善試合を経てカタールの切符をつかみにいく。