元ベガルタ仙台で関東1部の南葛SCに所属するMF関口訓充(36)が4日、仙台市内の東北学院グラウンドで同校サッカー部の中学生約60人、高校生約100人を対象に講習会を行った。「止める、蹴る」を練習テーマに「ボールが止まってないよ」「集中して」「ナイスプレー」などと、こまめに声をかけながら、それぞれ1時間ずつ指導。講習会はこの日が初回で、今後も隔月で開催する予定だ。

東北学院は今春の宮城県高校総体で準優勝し、元仙台で日本代表のGKシュミット・ダニエル(30=シントトロイデン)の母校。本格的な指導が初めてという関口は「全く知らない場所で、レベルや子どもたちの性格も分からないですし、どういう教え方がいいのか、どこまで臨時コーチとして話していいのかなというのもあったので、教える大変さはやりながら感じました」と第1回目の練習を終えて振り返った。

関口は計13シーズンを過ごした仙台を昨季限りで退団し、今季から南葛SCでプレーする。チームは1勝4分け3敗で10チーム中9位と苦しんでいるが、ここまでリーグ戦全8試合に先発している。次戦10日は前半戦最終節でVONDS市原FCと対戦。「自分たちはそこまで順位が良くないですけど、しっかり勝ち点を重ねていければ、まだまだ逆転ができると思います」。後半戦で巻き返すために、きっちり勝利で締める。