J1ジュビロ磐田が新体制で巻き返しを図る。19日のアウェー名古屋戦(豊田ス、午後7時30分)に備え、18日は磐田市内で最終調整した。

ヘッドコーチから昇格した渋谷洋樹(ひろき)新監督(55)はオンラインでの就任会見に臨み「死に物狂いで戦いたい」と強い決意を口にした。

練習が再開した16日は、ヘッドコーチとしてチームを指揮。17日に監督就任が正式決定した。試合までの限られた準備期間で強調したのは、あきらめずに戦う姿勢だ。選手に投げかけた言葉は「ここからやるんだぞ」。順位は最下位と苦しい状況だが、J1残留ラインとなる15位湘南との勝ち点差はわずか「3」。1試合の結果で順位も入れ替わる。

解任となった伊藤彰前監督(49)の思いも背負って戦う。これまで大宮や甲府などでタッグを組み、二人三脚で戦ってきた。今季積み上げたスタイルも変えるつもりはない。次戦はアウェーだが、声出し応援の運営検証試合になっている。指揮官は「やってきたことで勝てることを証明したい。サポーターの方々も熱い声援で後押ししてほしい」。浮上へのきっかけとなる1勝をクラブ一丸でつかみにいく。【神谷亮磨】