柏レイソルのFW武藤雄樹(33)が6日、柏市内の練習後に取材に応じ、古巣の浦和レッズ戦(10日、埼スタ)での柏サポーターの生声を心待ちにした。

同試合は、声出し応援が適用され、昨年7月に浦和から柏に加入した武藤にとって、柏サポーターの生応援を受ける初めてのピッチとなる。

「やっと、レイソルサポーターの声が聞ける。サッカーできる喜びを感じられると思う。それが埼スタという思い出のあるスタジアムなのですごくうれしい」と話した。

昨季は無得点に終わった。今季は背番号「9」を背負い、飛躍を誓っていた。だが2月の練習中、右膝の半月板を痛め手術。開幕から長期離脱し、出遅れた。本格復帰となった6月のホームでのヴィッセル神戸戦で途中出場ながら柏での初得点を挙げ、そこから波に乗り、早くも7得点を積み上げている。

武藤は「なかなか点が取れないシーズンが続いた。今は監督に求められていることと、チーム状況がうまくかみ合って、ゴール前でプレーしている時間が長い。ここ数年とは、僕自身、やっているプレーが違うと思っている。今は、いかにゴールを決めるか、相手の裏を取れるかをまずは考えている」。

これまでは、ボールを引き出し攻撃を組み立てるプレーが多かった。だが、今季は「ゴールを取ることに集中して、相手の怖い場所に居続けよう」と考えを変えた。ゴール前で得点を取る仕事に集中していることが、結果につながっている。「そういう意味では、(点を)取らなくてはいけない責任感も持ってやっている」と気を引き締める。

手術後のリハビリ期間中、スタジアムの観客席から試合を見て、パリオリンピック(五輪)世代のFW細谷真大ら若手の台頭にも刺激を受けた。「前の選手がアグレッシブに戦っているのを見て、復帰したときにこれぐらいやりたい、チャレンジしたい、と思っていた」と振り返る。

現在も浦和サポーターに愛され、柏サポーターからもSNSで「背番号9が似合う男」と信頼をつかみ始めている。浦和サポーターからは愛情の裏返しでブーイングの歓迎を受ける可能性もあるが「僕もレッズやサポーターといい時間を共有できた。思い入れのあるチームですし。そういう相手に対してレイソルの選手として苦しめられるようなプレーを見せられたらと思います。もちろん、ゴールを決めたいし。けがして離脱していた分、1点でも多く取ってサポーターの皆さんに喜んでもらいたい」。

サポーターの声援を力に、武藤らしさを前面に発揮することを誓った。