首位を走るいわきFCの勢いが止まらない。ギラヴァンツ北九州に1-0で勝利。10戦負けなしのJリーグ参入後初となる破竹の5連勝を決めた。

最後は体を張って、虎の子の1点をたぐり寄せた。スコアレスドローで終わるかと思われた後半43分だった。FW吉沢柊(23)がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得した。試合終盤に訪れた絶好機をFW有馬幸太郎(22)が、ゴール左隅にたたき込んだ。チームトップタイとなる8ゴール目でチームは今季最多の5連勝。勝ち点を「54」とし、がっちりと首位をキープした。有馬は「最近の試合でゴールを決めることができず、悔しい試合も多かった。チームのためにプレーした結果、得点を積み上げてこれたと思っている」と胸を張った。

拮抗(きっこう)した展開が続いた。前半から再三得点機をつくったが、決定力を欠いた。シュート数は前半11、後半10の計21本。だが、1点が遠かった。後半10分にはパスを受けたFW岩渕弘人(24)がフリーで右足を振り抜くも、枠内を捉えることはできず。もどかしい時間帯が続いたが、最後に執念で待望の1点を奪った。有馬は「自分たちらしく、90分間止まらない、倒れないサッカーをやった結果、勝てて良かったと思う」と誇らしげに言った。

今季はここまで16勝6分け2敗。快調に白星を積み重ね、2位鹿児島との勝ち点差は「4」に広がった。次節は18日、今治と対戦する。有馬は「目の前の1試合1試合を常に100%でプレーした結果が5連勝につながっている。次の試合だけに集中したい」と力を込めた。