鈴鹿ポイントゲッターズのFWカズ(三浦知良、55)が、過酷な移動を乗り越えてアウェー3連戦に連続出場した。

右太もも痛での長期離脱後、4日の三重ダービーで3カ月半ぶりに復帰したカズは11日高知、14日ホンダ、17日宮崎と過酷な移動を含む中2日の連戦。それでも「移動は大変な部分もあるけれど、僕は出場時間が短いから平気です」と話した。

この日は後半43分からとわずかな出場。しかも、交代直後に決勝点を奪われる展開だった。「最後の最後で、うちがやりたかったことをやられた。非常に悔しい。悔いの残る試合」と振り返った。選手の疲れもあってか3連戦は全敗。攻撃陣が3戦連続無得点なだけに「残念です」と言った。

もっとも、宮崎での試合出場には満足そう。過去にシーズン前のキャンプで何度も訪れているが、リーグの公式戦は初。「天気が悪くて来てくれる人は大変だったけど、今度はいい天気の時に来たい」と笑い、試合後はファンに手を振り、サインの求めに応じた。

JFLの最年長出場記録は、また3日延ばして55歳203日。カズ自身は「もう出場記録はいいよ」という。狙うのはFC琉球時代の永井秀樹が持つ42歳50日のJFL最年長得点記録更新。「調子は上向いてきている」というように、復帰以来少しずつスタンドが沸くシーンも増えてきた。

次戦は25日の東京武蔵野ユナイテッドFC戦。三重県内の会場がとれず、京都・サンガスタジアムでのホーム戦になる。1999、2000年に京都でプレーしたカズにとっては「元ホーム」だが、スタジアムは2020年完成で未体験。「新しいところだし、楽しみ。しっかり準備をしたい」と、意欲たっぷりだった。