優勝に王手をかけていた横浜F・マリノスは、残留争い中のガンバ大阪に敗れ、優勝は次節以降にお預けとなった。シュート数は相手の6本に対し、22本。弱点であるセットプレーで失点すると、ゴール前を固める相手を最後まで崩しきれず、今季、ホームで初黒星を喫した。試合後、横浜のマスカット監督(49)は「フラストレーションのある試合。非常に悔しい」と振り返った。マスカット監督の会見は以下の通り。

-総括

マスカット監督 日産スタジアムで今季、初めて負けた。フラストレーションのある試合になった。セットプレーからの失点で、相手は先制して守備を固めてきた。ゴール方向に向かってチャンスはたくさんあったが、結果を残せず悔しい気持ちでいっぱい。

-後半22分、交代と同時に2トップにした。中盤のバランスを崩すリスクを負う必要があったのか

マスカット監督 自分はリスクを負う。それが自分のやり方。敵陣でボール持っているので、前の枚数を増やさないといけない。1点ビハインドの状態で、リスクを負わないといけない。

-12日に優勝を逃すと日程が空く。メンタルの準備は?

▽マスカット監督 (サポーターに)希望を与えるのは自分たちの責任で、持たせるのが自分たちの仕事。だが、自分は今日の試合で一度も、こうなればこうなる、という考えを持つことはなかった。水曜に向けて準備をしないといけないが、経験上、そういうことを考えたときにはうまくいかない。ドアは1つ1つ開けるもの。一度に3つ、4つも開けられない。しっかり振り返りをして、メンタルを強く自分たちのサッカーを表現し、準備をすることが大事。

◆J1優勝争いの行方 J1首位の横浜の優勝決定は12日以降に持ち越し。ただ、その条件は8日の第32節前と変わらず、横浜が12日のホーム磐田戦で○、2位川崎Fが同日のホーム京都戦で△●なら、横浜の3年ぶり5度目の優勝が決まる。ルヴァン杯と天皇杯で決勝に進み、国内3冠の可能性があった3位広島のリーグ優勝はなくなった。