J2横浜FCは14日、本拠地のニッパツ三ツ沢球技場がある横浜市の三ツ沢公園内に、親会社のONODERAグループ(本社・東京)が新スタジアムを建設し、同市に寄贈する提案内容を発表した。

同市は6月に「三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備に向けた基本的な考え方(案)」として再整備案を発表した。新たな球技場の建設を検討していた。厳しい財政状況の中、効率的な競技場の整備、運営に向け、公民連携の取り組みを最大限に推進するとしていた。こうした同市の再整備案に同グループも賛同。新スタジアムの建設、寄贈を検討するに至った。

新スタジアムは収容2万人規模を想定。具体的計画や事業費、工期は市と協議の上で検討を進めるとした。提案には横浜FCが本拠地として活用すること、施設名称を「ONODERAスタジアム」とすること、寄贈後に60年間の管理運営を同グループまたは同グループ子会社が行うこと、管理運営期間中の使用料・賃貸料を無償とすることなども含まれている。

1964年に完成したニッパツ三ツ沢球技場は老朽化や観客席に屋根がなく、Jリーグの基準を満たしていないことなどが課題となっていた。