J1清水エスパルスの大榎克己クラブリレーションズオフィサー(CRO、57)が14日、静岡市の消防学校で講演会を行った。県内の消防職員幹部ら34人を対象に「リーダー論」について約2時間語った。講演では幼少期の思い出やプロ生活でのエピソードを紹介。清水のトップチームで監督を務めていた当時の苦労話も明かした。

同CROは「自分が満足してしまったら成長はないと思ってやってきました」。選手の育成で心がけていたことは、自身も常に学びながら進化していくということ。さらに、リーダー1人だけでは目標も達成できないことを強調し、全員がサポートできる組織作りの重要性を訴えた。大榎CROは「災害など何が起こるか分からない社会の中で、みなさんのような存在が大事です。大変なお仕事だと思いますが、頑張ってください」と激励した。【神谷亮磨】