J2で2位の横浜FCが、午後6時開始の本拠地最終戦・ツエーゲン金沢戦(ニッパツ)を前にJ1昇格を決めた。午後2時開始の3位ファジアーノ岡山が、ブラウブリッツ秋田に1-2で敗れ、横浜FCの2位以内(自動昇格圏)が確定した。8日にJ1昇格を決めたアルビレックス新潟とともに、舞台を移す。

新戦力が躍動した1年だった。特にエースの活躍はすさまじかった。ジュビロ磐田から完全移籍のFW小川航基(25)は、試合前の時点で得点ランク独走の24ゴールをマーク。これまでのキャリアハイは、20年の磐田(当時J2)で9得点。「インパクトを残す数字を取りたいと思っている」と話していた中で、爪痕を残した。

J1王者・川崎フロンターレからは、MF長谷川竜也(28)が加入。1年目ながら、今春キャンプからキャプテンに任命された。多彩な攻撃センスを武器に、言葉よりも、背中でチームを引っ張ってきた。長谷川-小川のホットラインは、今季を象徴する1つの得点パターンでもあった。

現有戦力も、安定感を示した。ドイツ人GKスベンド・ブローダーセン(25)、副キャプテンのDF岩武克弥(26)、ブラジル人DFガブリエウ(27)ら、昨季からチームに所属する最終ラインも、体を張った守備でチームの勝利に貢献してきた。

皆が口をそろえて「日々の練習から高い意識で、競争が出来ている。いい選手が多い分、レギュラーの保証はない」と危機感を募らせながら、いい緊張感の中で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

就任1年目の四方田修平監督(49)の下、攻撃的なサッカーを展開し、1年でのJ1復帰。ニッパツが歓喜に包まれた。

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