セレッソ大阪は逆転3位を懸け、5日のJ1リーグ最終節は本拠地ヨドコウで9位名古屋グランパスと対戦する。

4位のC大阪は、3位サンフレッチェ広島とは勝ち点3差。仮に勝ち点で並んでも、得失点差が4あり、C大阪は複数得点が求められる状況となりそうだ。

2試合連続で先発する左サイドバック(SB)、DF舩木翔(24)は4日、オンライン取材に応じて「(3位に入れば)ACLの出場権獲得もなくなったわけではないので、自分たちは勝つだけ。守備ラインは0で終わるのが一番大事」と、無失点での勝利を誓った。

SC相模原などJ2での期限付き移籍から3年ぶりに復帰した今季、舩木はリーグ戦でここまで13試合2得点の活躍。1月の宮崎キャンプではチーム内の序列でベンチにも入れない存在だったが、努力ではい上がり、不慣れなセンターバックでもチームの窮地を救った。陰のMVPともいえる存在だ。

「自分1人で打開していくタイプではないので、周囲と連係を取りながら、周囲を見て、自分の立ち位置を変えるところを意識したい」

先発した前節10月29日の京都サンガ戦では、スコアレスドロー濃厚で迎えた後半終了間際、舩木が相手シュートを、体を張って阻止。勝ち点1を死守できた。7月の大阪ダービーでは、FWパトリッキの劇的勝ち越し弾の起点にもなった。

「今年は(攻撃では)セットプレーでしか点に絡めていないので、流れの中でチャンスを演出したい。前節のように体を張ってゴールを守り、最後の局面で自分が輝けるようになりたい」

左SBは本来、DF山中が務めてきたものの、けがで離脱。最終盤に舩木にチャンスが巡ってきた。小菊監督は「最初は紅白戦にも出られなかったが、心身とも成長した。明日はその姿を表現してほしい」とエールを送った。

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