今季限りで現役を引退するJ2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(44)が10日、神奈川・横浜市内で会見を開いた。紺スーツに紺色のネクタイ姿で登場し、第一声は「明るく楽しい時間にしたいと思うので、よろしくお願いします」。その後、小野伸二や三浦知良らからのメッセージ動画を見終えた後、報道陣からの質問に応じた。

一問一答は以下の通り。

-サッカー文化が根付く静岡での2年半の思い出は

俊輔 感謝に尽きますね。自分は結構通っていたんで、2時間半から3時間かけて東名走って行ってましたし。近くの食堂の方々とも仲良くなって、いい思い出ですね。近くの飲食店はファンや地元の方も多いですし、スタッフも鈴木秀人さんやマコさん(田中誠)、小林稔さんは高校の先輩ですし、素晴らしい環境でやれたので、ほんとありがたかったですね。(静岡勢は)今シーズンは残念でしたけど、すぐに上がってこられると思いますし、上がってこないといけないチームだと思うので、頑張ってほしいです。

-横浜が生んだスーパースター。横浜で生まれて、最後の横浜で終えました。横浜の地への思いは

俊輔 そうですね、深園っていうクラブチームで若林先生のもとで始めたんですけど。小5で横浜FCの選抜に選ばれて。それは本当は6年生主体なのに、5年で選ばれたんです。本当はいけないことなんですけど。でも先生が『年齢関係ない』って言って、(チームに)入れてくれて。その時の堀内会長が周りの意見を聞かないで自分を入れてくれたんですよね。そういうご恩がいっぱい横浜市にはあって。それで、初めて親と一緒に行った三ツ沢は、今は整備されていますけど、スタンドの椅子っていうか、コンクリートだけだったんですよ。そこで初めて、日産対読売で、木村和司さんとラモスさん、カズさんがいて、あれでとりこになって、自分もここでやりたいと。今も三ツ沢でプレー出来て、三ツ沢で終われたので、本当に運がいいですし、よかったなと思います。

-あらためてサッカーとはどんなものか

俊輔 サッカー。うん。(13秒ほど沈黙し)生きがいですね。全てですね。はい。それに尽きると思います。