サッカーの高円宮杯プレミアリーグ参入を目指すプレーオフが9日、広島・エディオンスタジアム広島ほかで開幕する。北海道第2代表の札幌大谷高は、プレーオフ初出場。ワールドカップ・カタール大会で強豪ドイツとスペインを撃破した日本代表に刺激を受け高校世代最高峰の舞台に挑む。

参加18チームが、6チームに与えられる来年のプレミアリーグ参入権を目指す。DF安食優斗主将(3年)は「いつも通りプレーさせてもらえるかわからないけれど、楽しみつつ、悔いの残らない戦いをしたい」、GK松浦青空(そら、3年)は「日本代表のように、先制されてもあきらめないで、自分たちを信じて最後まで戦うことが大事」と熱弁する。

清水隆行監督(47)も、日本代表の戦いぶりに活路を見いだす。「初出場ですし、北海道第2代表。個々の能力では出場チームで一番劣るはず。ただ、日本のように勝てる可能性はある」と話す。事前合宿では福岡大、広島U18など格上と対戦し強化を図った。2年生のMF鈴木大翔(ひろと)は「僕がミスした時に『お前のせいじゃない』と声をかけてくれた先輩たちに、最後にタイトルをとってもらうためにも、自分の将来のためにも勝ちたい」とひた走る。【中島洋尚】

◆高円宮杯プレミアリーグプレーオフ プレミア(L)リーグは、クラブ・高校(U18)世代以下の24チームが参加する年代最高峰の全国リーグ。WESTとEASTに分かれ、各11、12位は全国各地のプリンスLに自動降格。プレーオフは全国各地域のプリンスL上位16チームとプレミアLのWEST、EASTの10位2チームの計18チームが参加する。