「歴代最強クラス」の破壊力を誇る尚志(福島)が、3年前のリベンジを果たした。19年度の2回戦で敗れていた徳島市立に3発快勝し、2大会連続で初戦突破。頭部に包帯を巻いて奮闘したFW網代陽勇(あじろ・ひゆう、2年)が、2ゴールと躍動した。前回大会の1回戦は0-0からのPK戦の末に勝利しており、尚志としては18年度以来4大会ぶりにゴールが生まれて2回戦に進出した。

尚志が優勢に試合を進めた。前半11分、左サイドでボールを持ったエースFW鈴木虎太郎(3年)がカットインからシュートを放つ。そのこぼれ球を網代が右足で押し込み先制。網代は頭部治療のために一時ピッチを離れていたが、試合に戻るとすぐに結果を残した。後半30分、ショートコーナーの流れから網代がこの日2点目となる左足ボレー。同33分にはMF岡野楽央(らお、3年)が試合を決定づける3点目を奪った。

2ゴールでヒーローとなった網代は「味方がいいところまで持ってきてくれて、あとは自分が決めるだけでした」と振り返った。4大会ぶりにゴールが生まれ、仲村浩二監督(50)は「本当に全国大会で久々に点を取れてうれしい」と喜んだ。尚志は31日の2回戦で北海(北海道)-国見(長崎)の勝者と対戦する。

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